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◆退職金制度自体の廃止

新聞等で、よく退職金制度を廃止したという記事が掲載されています。しかし規程を変えて、明日からもう退職金制度はありませんといった単純な廃止ではありませんので誤解しないで下さい。不利益変更問題に該当しますが、こういった制度の改定の背景には、常に、「代替措置」といい、つまり廃止する替わりに…という新しい制度を導入するという関係にあります。最も多いのが前払い制度の採用です。退職金のコストを将来のコストではなく、今現在の人件費として(それも時価主義として今現在の価値に応じたコストとして)把握し、今払うことによって社員のインセンティブを向上させる或いはそれによって退職給付債務を削減してバランスシートが膨らまないようにする等々の狙いがあります。

退職金制度を分析するときには必ず、積み立て不足を発生させないために必要な掛金の額を提示します。3倍から4倍程度の額に跳ね上がります。こんなお金払えるはずがないというお声をよく聞きます。ということは考えるまでもなく退職金の額が高すぎるのです。高度成長時代に作られた退職金規程を、その水準を今後も維持していけるのかどうかは、まさしく経営問題です。以下は40年で1000万円貯めるために必要な中退共掛金の変遷の歴史です。



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